気持ちがスッキリ !! ≪ふるさと鴨川通信No.128≫

    10月7日。前夜の大雨は遠のいたものの、圃場の上空では、まだ霧雨を降らせる雨雲が居座っています。
    これでは圃場に出るのは厳しそうだったので、急遽、午前と午後のスケジュールを入れ替えて第12回目の帰農者セミナーを開催しました。

    今回の参加者は13名。うち、初参加の方が2名いらっしゃいました。
    地域の祭礼が各所で行われる時期でもあり、今回は講師お二人ともスケジュールが合わず、なんと先生がいないというピンチな状況に。。。

    しかし、そこは10年間も続いている鴨川いきいき帰農者セミナー。
    長年セミナーに通っていただいている先輩移住者の方に講師となってもらい、「ぼかし肥料の作り方」や「竹カゴづくり」をご指南いただきました。

    この日、講師をお願いした先輩移住者も移住時は農業素人だったそうですが、セミナーに通いながら、自分でも畑を作って実践し、今ではセミナーの講師も太鼓判を押す農業者となりました。

    さらに、有機栽培や自給自足的生活を実際に実現しており、田舎暮らしを十二分に楽しんでいらっしゃる方でもあります。
    今日は、そんな田舎暮らしの楽しみ方も交えながらの講義。楽しみです。

    まずは、座学。
    直接根に触れても根を傷めない、ガスの障害が少ないなど、ぼかし肥料の利点や使い方をはじめ、有機物を使って根圏微生物が増えて、どういう仕組みで、どういう効果につながるか、また、好気性発酵と嫌気性発酵の違いなどを説明。
    講師曰く、(実感としてですが)有機質肥料で作った野菜は化学肥料を使った作物に比べて甘味があり、日持ちもするとのことです。

    実際の体験談も交えて講義

    その後、実際にぼかし肥の作り方を、材料を混ぜ合わせるところから実演し、混ぜ方や水分調整などポイントをレクチャー。
    参加者も有機栽培に必要な肥料づくりということで興味津々。「早速チャレンジします!」との声もありました。

    やっぱり、目で見るのが一番わかりやすいですね

    視覚、嗅覚、感覚を使って、どんな状態が良いのかを覚えます

    その他にも参加者の皆さんから
    「ぼかし肥料の作成はスキルアップになった(特に嫌気発酵は手軽でにおわないとのこと)」
    「堆肥と肥料の違い、肥料の作り方が勉強になった」
    「知らないことがほとんどだったので、すべてが勉強になりました。有機という本当の意味を肥料づくりを通じて理解できたと思います」
    「ぼかし肥料の作り方、メリット、デメリットをわかりやすく指導していただきました」
    「講師の有機(栽培)の経験はとても参考になった。アレルギー、アトピーなどの因果は証明できないものの、自分で食べるものはせめて無農薬で作りたい」
    などなど、とても反響がありました。

    そして、ぼかし肥料の講義を終えたところで、講師の奥様から差し入れしていただいた「しょうがを使った手作りおやつ」でティータイム。細やかなお気遣いありがとうございます!
    初体験の方も多かったようで、みなさん「しょうがおやつ」の話題で盛り上がっていました。

    ほっこりティータイム

    続いての竹細工では、16本のひごでできる「四海波かご」づくりに挑戦しました。
    ひごの準備と基礎部分の編みまでは、事前に先輩移住者講師にやっていただきました。人数分用意するのに3日かかったとのことで、本当にご協力ありがとうございます。

    制作開始

    こんな感じで作っていきます

    みなさんほぼ初めての経験で、苦戦しながらも
    「難しかったけど、楽しかった!」
    「楽しく集中できる時間でした」
    「作り方を知っていると、雨の日にやることがあって良いと思いました」
    「とてもユニークな竹細工教室、グッドでした」
    と、興味を持った方が多くいたようです。

    先輩移住者の作品。趣味で続けていたら、こんな立派なカゴやざるも作れるようになったそうです。また、飾るのではなく実際に使っているそうです。

    スタッフもチャレンジ。なんとか完成!

    さて、雨も上がり、午後は圃場での作業です。
    午前中に引き続き、先輩移住者に講師を務めていただきました。
    まず、前回の残りの「おおまさり」と「千葉半立」落花生と、シカクマメ、ニンジンを収穫。空芯菜もまだまだ穫れます!!

    前回習った洗浄方法を実践

    来年のために、種用を選別しておきます

    持ちきれないほどたくさん収穫

    お土産用も十分取れました

    とれたて新鮮「ひとみ五寸」

    一通り収穫を終えた後は、ソラマメの播種です。
    ポット蒔きや直播きなどの方法もある中、今回は圃場に苗床を作り、育苗し、のちに移植する方法をとりました。種はオハグロを下にして、やや種が上から見えるように差し込むのですが、見えていると鳥に狙われるリスクもあるとのことで、軽めに土をかけ、ほぼ見えないように播きました。

    作業前に説明

    実際にやって、覚えます

    最後に、秋植えのジャガイモの芽かきも教わりました。
    この作業をしないと、小さいイモばかりが出来てしまうので、早めに取り、大きなイモを収穫できるようにします。
    この日は前日からの雨で、圃場に入って作業すると圃場が固くなってしまうため、お手本を見るのみとしました。

    臨時講師、一日ありがとうございました!

    雨上がりではありましたが、すっかりお天気も良くなり、作業を終えた私たちに、もうひとつの楽しみが!
    スタッフの自宅で、鈴なりになった柿の実をとらせてもらえるとの話があり、希望者(ほぼ全員)で伺いました。

    今年は当たり年とのこと

    とり放題!食べ放題!

    とても一本の樹からとは思えないほどたわわに実った柿は、全員でとっても、まだとりきれないほどで、たっぷりとお土産に持ち帰ることができました。
    「こっちの樹の方が甘いよ!」「この熟したのがおいしい!」と、みなさん童心に返ったように夢中でとりながら、心の底からの笑顔であふれているように感じました。

    都会ではなかなか味わえない、こんなひと時。日々の生活の中で、最近心から笑えてないなぁという方にも、おススメの帰農者セミナーです!

     

    気持ちがスッキリ

    最後に、こんな嬉しい声をいただきましたのでご紹介。
    「参加してよかったです。子供の頃のイモ掘り以来の収穫、土いじり、楽しくて  気持ちがスッキリ しました」
    「新しい方の参加があると、ベテランの方々含め、みなさん気配りをして下さって、この空気感がいいなぁと感じました。みなさん優しい。」 

    さて、次回は10月27日(金)です。集合場所は「吉尾公民館」。
    予定している内容は
    ・サツマイモの収穫
    ・寒ちぢみほうれん草の播種
    ・サツマイモの食味試験
    ・料理教室
    などです。詳細はまた、インフォメーションでお知らせいたします。
    毎回受付、初回は無料!
    お問い合わせ・お申込みは、電話でもメールでも下記事務局までお気軽にどうぞ!

    2017年10月13日

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