暑い日が続いています。
気温が40℃を超えるところも出たとのことで、熱中症にはみなさん気を付けましょう。
海も山も近いので、都内ほどまでには気温は上がりませんが、鴨川も30℃を超す日が続き、暑いです。
ただ、暑い中でも、農作業の途中、木陰で休んでいて風が通り抜けると、夏だからこその「涼」を感じます。夕方のヒグラシの鳴き声も。
さて、そんな暑い中、帰農者セミナーを開催。今回はいつもよりちょっと少なめの13名のご参加。少数精鋭で実施しました。
この日は久々の「とれたて野菜で作った昼食をみんなで食べて 鴨川の夏 を感じよう」企画も!
移住者シェフも久々にご参加いただき、料理教室もより本格的に。
この方も昨年移住し、市内で石窯パン工房を開業しており、この夏にはカフェも始める予定だそうです。今販売している石窯パンや石窯ピザに加え、とってもおいしい卵を使った石窯で作るプリンやフレンチトースト、石窯で豆を焙煎したコーヒーなどがメニューの予定。楽しみです!
また、この日は、ベテラン参加者のお一人にアドバイザーを新たにお願いしました。これでアドバイザーも4名。海の近くで農的生活を送っている方なので、中山間とはまた趣の異なる生活など今後お話いただければと思っています!
まずはざっくりと日程説明。
2.ふれあい農園にて実習《10:30~12:00》
「播種」晩成エダマメ(直播)
「定植」セロリ
「収穫」バジル、オクラなどの夏野菜
3.料理教室 収穫野菜で昼食づくり《12:10~14:20》
「作物の必須要素と肥料」 「アブラムシの防除」
5. 質疑応答・アンケート記入・次回案内・解散《15:00~16:00》
暑いので、圃場での作業はできるだけ短くしたいと思います。
野菜づくり講義
早速、先生から作業の説明。
マメの播き方にちょっと一工夫するだけで根の張り方が変わり、成長した時に倒れにくくなるんですね。
研究所での試験結果も踏まえて、その仕組みを解説。
でも、実は昔から用いられている方法で、先生の実家でもやっていたとのこと。
他にも、田んぼの畔で作った作物には年貢が課されなかったから、畔でも栽培できる豆を作るようになったお話など、「先人の知恵」の凄さを改めて感じます。
説明終了後、圃場の実習へ移動。
早速、収穫から。
バジル、オクラ、地這キュウリ、空芯菜、エダマメ、トマト、ピーマン、ナス、スイカ、ズッキーニ、インゲン、トウモロコシ少々とたくさんの夏野菜を収穫。
オクラ(ちょっと大きくなりすぎ)
地這キュウリ(こちらもちょっと大きくなりすぎ)
空心菜
トマト&ミニトマト(今年も苦戦中)
エダマメ(まあまあ上出来)
ピーマン(今年は肉厚で甘いのができました)
ナス(なぜか長ナスが…)
本日の収穫物!
雑草取りもします。
続いて、セロリの定植。水は植穴、苗土にもたっぷりと。
乾燥を防ぐため敷き藁も。
こちらはエダマメ(大豆用)の播種。先生から、歩きながら、穴あけ、播種、覆土を一度にやる方法を伝授。
キャベツ、スティックブロッコリーを72穴ペーパーポットへ播種。ここでも時間短縮作業方法を伝授。
エダマメを木から外してます。
参加者皆さんの手際の良さもあり、この日の実際の作業時間は1時間ちょっとで終わりました。パラソル立てて日陰作ったり、麦茶や塩分タブレットをご用意していますが、暑い日の作業は無理せず行いましょう。
セミナー室に戻り、今度は昼食の準備。
ある程度、シェフとスタッフで下ごしらえをしておいたので、参加者みなさんは、まずは採ってきたバジルを使ってソースづくり。
新鮮バジルの爽やかな香りが広がります。
みんなで手分けして作ります。
バジルソースが出来たら、まずはシェフのお手本を見ます。
そして、自分でチャレンジ。
ラタトゥイユ&バジルのパスタ、トマトとバジルのブルスケッタの完成です!
そしてデザートは、先生が持ってきてくれたトウモロコシを茹でたものと、冷やしておいたプラム(スタッフが近所の人にもらった)と畑で穫れたスイカ。
アイスハーブティーもご用意。バジル、アップルミント、レモングラスのブレンドです。
全部旨くて美味しかった!
シェフの腕や味付けももちろんありますが、やっぱりとれたての野菜で作るご飯はおいしいです。
スイカは今年も甘く出来ました。
食べ終わったら、しばらく休憩・・・
片付けもみんなで行います。
続いては有機的栽培講座。
の前に、今回も農的生活レシピをご紹介。
今回は採り忘れて太くなってしまったきゅうりを使った「きゅうりのいんろう漬け」です。
きゅうりの中心をくり抜き、さっと湯通ししたキャベツ、ピーマンと、青シソやみょうがを千切りにして塩でもみ、その中に詰め込んだら、浅漬けの素などに一晩漬けこみます。さっぱりして、夏にぴったりの一品です!
そして有機的栽培講座開始。前回の続きで、油カスや草木灰などの有機質肥料の成分と効き方、施用の際の留意点や入手方法などのお話、そして、有機質肥料、化成肥料、単肥、配合肥料、ク溶性化学肥料、ケイ酸、リン酸についてそれぞれどういうものかをみんなで学びました。
また、牛乳やコーヒーを使ったアブラムシの防除についてもお話があり、アブラムシの特徴や作物への影響、散布のタイミングなどポイントを説明。
理論的なお話から実用的なお話まで、大変好評の有機的栽培講座です。
そして最後は、先生から今日のおさらいと質疑応答タイム。
「大変参考になる」とこちらも大好評。
前々回のセミナーで鉢上げしたセロリの苗を、スタッフが育苗していたのですが、非常に生育が良く、鉢上げした時に持って帰った参加者の苗と全然違うという話になり、陽当たり、風向きなど育苗の条件を先生とスタッフに質問していました。
質疑応答も終わり、本日はこれにて終了!
少し早めに終わったので、解散後、1組のご夫婦と急遽プチ移住相談。こういう時間をもっと増やしていければと思っています。
最後に参加者のご感想をご紹介。
・大豆(枝豆)のまき方がユニークでした。効率的でした。
・セミナー最後の講師の個別のアドバイスはとても参考になった。
・枝豆の植え方。落花生の防虫対策方法。
・セロリには水と肥料が沢山必要だというのが分かりました。晩生枝豆の播種の仕方が良く分かりました。
・アブラムシの防除。収穫の時間帯。
・倒れないエダマメ(ダイズ)の播種方法。(種まき場所の土固めて種をまくと根が柔らかいところに伸びていく)
・家で大豆を植えていますが土を固くしなかったので強風でゆれてしまい、たおれそうになっていました。原因と対策を教えて頂けてよかった。
・トマトの雨除けをしたら身割れがなくなった。長イモをパイプを使い育てている。
・倒れないエダマメ栽培を実際に行ってみたいと思います。
・晩生の枝豆を今回教わった植え方で播種してみたいと思います。
・パラソル、飲み物、活動時間帯等、熱中症対策をしていただいてありがとうございます。
・飲み物や塩分チャージなどを用意して下さり、水分をとるようにと声かけをして下さったり安全面には配慮されていると感じました。
・やはりシェフがいると料理教室も本格的で、より楽しくおいしくなりますね。
・モリモリ野菜を使ったパスタ、ジェノベーゼ、ブルスケッタ全ておいしくいただきました!!今回もたのしかったです!!
・料理教室のみなさんの手ぎわのよさに感心しました。
・暑い中、皆で昼食を作ってとてもおいしかったです。
・いつも美味しいランチありがとうございます。
・農園作業が済んで帰って来ると室内の温度が丁度良いが座学の時は冷房が冷えすぎて足元が寒い。
・アドバイザーの食べ物の作り方や、実際に料理を作ることが楽しくていいですね。
・前回のセミナーからの間でスタッフの方が栽培管理をされていると思います。その作業内容を紹介されたらどうでしょうか。写真やビデオで見せていただけると参加者の勉強になると思います。
毎回参加受付していますので、年度途中からでも参加OK!参加初回は無料で体験できます!
お申込み、お問い合わせは鴨川市ふるさと回帰支援センター事務局(04-7094-4600 又は info@furusato-kamogawa.net)まで!
日程や詳細はこちらをご覧ください!⇒パンフレット
2018年07月26日