充実した一日 !≪ふるさと鴨川通信No.126≫

    爽やかな青空が広がり、鴨川も少しずつ秋を感じることが増えてきました。
    海沿いの市街地では7社合同の大きな秋祭りが開催され、山あいの田んぼでは新米の収穫風景があちらこちらで見られます。
    帰農者セミナーを行う圃場の隣でも、長狭米収穫の真っ最中でした。
    今年度の折り返し地点となる第10回目の帰農者セミナー。
    この日も盛りだくさんの内容となりました。
    午前中に有機圃場づくりや10品種以上の植付作業、収穫作業、抑制カボチャの管理、収穫の終わった作物の片づけなどをこなします。
    そしてお昼からは、先輩移住者のご協力を得て、収穫した野菜で「天ぷら」づくりと、田舎暮らしの楽しみ方の一つ「手打ち蕎麦」の試食会の予定です。

    本日の作業の説明の後、圃場に向かい、まずは2組に分かれ、有機圃場づくりと収穫を行いました。

    有機たい肥を撒き、圃場づくり

    こちらは収穫班。夏野菜もまだ穫れます

     

    有機圃場づくり

    有機圃場づくりは、4月から積み上げてあった堆肥を撒き、トラクターでうないました。せっかくなのでトラクター試乗体験も少しだけやりました。
    完全な有機栽培とはいきませんが、化成肥料や農薬を使わずに栽培することを皆さんと一緒に体験していきたいと思います。有機圃場第1弾となるジャガイモの植付は後程ご紹介します。

    参加者が実際にトラクターを動かして耕耘しました

    続いて、植付作業です。

    前回、前々回に播種して育苗してきた白菜・レタス(3種類)・キャベツ・茎ブロッコリー・カリフラワー・コールラビ、実習で収穫して残してあったラッキョ・ワケギと多くの品種を植え付けました。これも2組に分かれ、各組に先生が付き、手分けして行いました。

    効率よく作業するための下準備

    絵にかいたようにのどかな景色の中、セミナーを開催しています

    そして、去年、残念ながら失敗してしまった秋植えジャガイモの植付。通常の圃場と有機圃場の両方に植付しました。肥料も通常の圃場では化成肥料を使用しましたが、有機圃場では鶏糞を使用しました。
    どんな違いが出るのか、初挑戦の有機で収穫までたどり着けるか、スタッフも参加者の皆さんと協力して管理したいと思います!
    春の植え方と違い、この時期は地温が高く、種芋が腐りやすいので、その対策として種芋を切らずに深く植えたり、種芋を置いていく作業では、自分の足の間隔を使って、ちょっとした工夫で効率よくできる方法を教えてもらいました。

    初挑戦の有機圃場で、去年の反省を生かして成功となるか楽しみです

    そして、抑制カボチャの管理では、整枝や竹ひごを使った誘引、雄花と雌花の説明など実物を見ながらの説明なのでわかりやすく、説明後に自分でやってみるとまた理解が深まります。

    実物を見ながら説明、そして自分の手で実践

    だいぶお昼を過ぎてしまいましたが、午前中の作業を終え、吉尾公民館に戻っていよいよ昼食です。
    と、その前にちょっと時間が空いたので、先生が干した草を使って縄の作り方を伝授。先生がやっているのを見ると簡単そうですが、実際にやってみると難しく…
    でも参加者の中には上手に作れた方もいらっしゃいました。

    とっても味のある縄ができました。今後、注連縄づくりなども企画したいと思います

    そしてついに昼食。
    天ぷらは穫れたて揚げたて。蕎麦は加水率まで計算して打ち、茹でたて締めたてのこだわり麺。ソウダガツオ、サバ、カツオ節から出汁を取って干しシイタケや昆布の旨味を合わせて作っためんつゆ。絶品「天ぷら蕎麦」完成です!
    竹を切って蕎麦猪口も作ってきてくれました。竹の香りでより清涼感アップ。
    ちなみに蕎麦が盛ってあるザルも先輩移住者の手作りです。
    最後に、つゆを蕎麦湯で割っていただき、皆さんほっこりしていました。

    かなり多めに作ってくれたのですが、あっという間に完食

    【参加者のご感想】
    「農作業のあとのそばと天ぷら、格別でした」
    「日本そば、天ぷら、最高でした」
    「シカクマメの天ぷらもうまかった!」
    「そばがめちゃくちゃおいしかったです。今日参加しなかった人はかわいそう」
    「料理をしている間も交流が持て、食べている間もさらに交流が広がって、楽しい時間を過ごせました」
    「雑談も楽しく、知らないことが多かった」
    「おいしいおそば、ごちそうさまでした。 充実した一日 、楽しかったです」


    ご協力いただいた先輩移住者が自ら全国の名店を回り、研究を重ねたレシピも惜しげなく教えてくださいました。出汁を取った「ソ・サ・カ」節も鴨川市内のカツオ節屋さんで作られており、購入も可能(※店頭には並んでいないので買いたいときはお店の人にお声がけを)とのこと。皆さん熱心にメモしたり、細かい分量まで質問したりしていました。
    田舎暮らしの楽しみ方をたくさん知っている先輩移住者。そんな先輩移住者もたくさん参加してくれている帰農者セミナーでは、作業中や雑談の中でいろんなお話を気軽に聞けたり教えてくれたりします。
    田舎暮らしのイメージを具体化したい方は、ぜひ、セミナーへご参加を!

    セミナー終了後、希望者を募って空き家見学会を開催しました。
    今回の物件は築100年以上の古民家で、オーナーさんにも立ち会っていただき、お話を伺いました。東向きの縁側から見る景色は抜群で、少し離れた向かいの山が夕陽に照らされて、何とも言えない光景が広がっていました。
    皆さん好印象のようで、そこでの生活をイメージしながら、オーナーさんに具体的な質問をされていました。
    一人でも多くの方が、充実した鴨川ライフを実現できるよう、当センターでもお手伝いしていきたいと思います。

    次回は9月22日(金)です。集合場所は「吉尾公民館」
    内容は
    ・落花生の収穫
    ・ダイコン、ナバナ、ハーブの播種 など
    の予定です。
    生育の具合によりますが、落花生は収穫出来たら、塩ゆでにして試食会したいと思います!
    穫れたて、茹でたての落花生、楽しみです!
    また、ダイコンは、ジャガイモと同じく有機栽培と通常栽培の2つを行い、収穫したら「たくあん」を作る企画も予定しています。

    帰農者セミナーの参加受付は毎回行っています。年度途中参加も、出れるときだけ出席もOK!初回は無料です。お電話一本でお申込できます。
    年間スケジュールなど詳しくはパンフレットをご覧ください。

    2017年09月14日

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