新しいことが始まりそうな ワクワク感 ≪ふるさと鴨川通信No.137≫

    4月27日、この日は「里のMUJI みんなみの里」改装グランドオープンの日でした。

    朝から大変な賑わいを見せ、何か新しいことがここから始まっていくという ワクワク感 で溢れていました。

     

    そんな中、帰農者セミナー第2回を同日に実施。

    今回のセミナーは、オープンの混雑を予想して、当初は吉尾公民館でと思っていたのですが、新指定管理者の「良品計画」さんから、ぜひセミナー室を使ってくださいとご配慮をいただき、急遽、会場を変更して新施設のセミナー室で実施しました。

    昨年の途中から同施設の工事で吉尾公民館を拠点に実施していましたが、今後はみんなみの里敷地内に新設された「開発工房」(加工施設)の中にあるセミナー室が拠点となります。

    新築のきれいなセミナー室。ガス台や流し、多機能トイレもついてます。

     

     

    そんな新施設での初セミナーを開催。

    今回は直前でお仕事の都合で来られなくなった方が2名いらっしゃったものの、平日にもかかわらず、初参加1名を含む21名の方にご参加をいただきました。

     

    この日はセミナー最長老の方も久々に参加。なじみのメンバーの顔を見て、ふるさとに帰ってきたようだとお話されていました。

     

     

    そんな長く続く帰農者セミナーですが、前回も30名超の参加と、ありがたいことに昨年度から参加者数が倍増となり、セミナーの運営も対応していかなければということで、今回から、先生お二人に加え、参加歴の長い参加者3名の方にアドバイザーとしてセミナーに参画していただくこととしました。

     

    3名とも8年~10年と長くセミナーに参加している方で、我々スタッフよりもセミナーを熟知していて、先生とも気の置けない仲ですので、セミナーをより潤滑に、より楽しくしてくれると思います!

    よろしくお願いします!

     

    さて、まずは今日の予定作業の解説です。

     

    まずは、ゴボウ(直播き)と地這キュウリ(ポット)の播種について。

    覆土の厚さなど発芽率を上げるためのポイントや葉を止めるタイミングなど、より多く、より効率良く収穫する方法を学びました。

    ゴボウは、収穫時に掘り上げやすいように、ポリの波板を使って栽培する方法を用います。農園生活的播種スタイルです。詳細は後程。

     

     

    次に、前回ポット播種したズッキーニとピーマンの苗の定植について。

    ズッキーニは若干、育苗期間が短く、ちょっと早かったのですが、次回だと遅すぎるので、今回植付することにしました。

    根をしっかりと張らすため鉢土と植穴にたっぷりと水をかけてから植え付けること、植え付けるときは丁寧に優しく、植え付ける深さの程度など、具体的に説明がありました。

     

    その他、連作を嫌う種類と大丈夫な種類など今日の実習作物に関連するお話もありました。

     

    続いて、有機肥料の作り方をアドバイザーから解説。

    今回は米ぬかをメインに、油かす、魚粉、EM菌などを使ってぼかし肥を作ります。諸説ありますが、アドバイザーのお話のとおり、個人的にも、ぼかし肥で栽培した野菜は化成肥料で栽培したものより、甘く、味が濃いと思います。

    昨年は実演をしながら作り方を学びましたが、今年は、実際に皆で作ったぼかし肥を有機栽培区画で使って、作物を育てたいと思います。

     

    座学も終わり、さっそく圃場へ移動。

    まずはコカブの収穫。

     

    予定にはなかったですが、長ネギの補植もやりました。

     

    タマネギの雑草処理も。農の基本の草取りです。

     

    ズッキーニの植付準備。管理機の使い方も学べます。

     

    腰をかがめずにやる方法など、本には載っていないことも。

     

    苗を並べます。今回は、ズッキーニのコンパニオンプランツとしてネギを隣に植えます。病気になりにくいそうです。

     

    植える前に、注意点をおさらい。

     

    行灯をして苗が倒れないよう風対策。

     

    完成。

     

    途中、カモミールの収穫も。あとでフレッシュハーブティにします。

    採っても採っても減らないくらい、採り放題でした。

     

    こちらはピーマンの植付。

     

    こちらも行灯をします。

    この時、苗の葉っぱが畝の脇に一枚落ちていました。

    それを見た先生から、「葉の少ない苗の段階でこの一枚が落ちることで、生育に大きな差が出ます。植付は優しく、丁寧に!」と再度注意がありました。

     

     

    続いて、ゴボウの播種。

    まずはポリの波板を1m程度にカット。幅は波3つくらいです。

     

    そして、溝を掘って波板を順番に斜めに埋めていきます。

     

    こんな感じです。目印も忘れずに。

     

    水を撒いて、ふちに波板のふちに播種して完了。

     

    ここでお昼の時間。

    みんなみの里のCafé&Meal MUJIで昼食をと思ったのですが、オープン日でもあり、かなり混雑だったので、次回の楽しみに取っておくこととしました。

     

    午後は、ジャガイモの管理から再開。

    まずは芽かき。元気な茎を5,6本だけ残します。

    この作業をしておかないと、小さなジャガイモがいっぱいできてしまいます。

     

    次に土寄せします。ジャガイモが大きくなっても日が当たらないようにします。

    併せて、追肥もしました。ここは有機栽培区画なので、今回は鶏糞を使用しました。

    今後は、今日みんなで仕込むぼかし肥を使う予定です。

    ジャガイモの収穫が楽しみです。今からセミナーでどうやって食べようか悩みます。やっぱり、とれたて、蒸かしたてのじゃがバターでしょうか。

     

     

    続いてキュウリのポット播種。

    これも育苗します。

     

     

    そして、有機栽培編のぼかし肥づくり。

    今回は嫌気性発酵の肥料を作ります。

    まずはダンベに米ぬか、油かす、魚粉、草木灰、牛糞を入れます。

    軽いものから入れていき、重いものは上の方になるように入れると混ぜやすいです。

     

    混ぜます。

    ブルーシートを使って混ぜる方法もあるよと先生からアドバイスも受けました。

     

    そして水でうすめたEM菌を投入。

     

    また混ぜます。

     

    水分量は50%が理想。

    軽く握って、崩れないくらいが目安です。

    みなさんその感触を実際に触って確かめていました。

    出来たら、肥料袋などに入れ、発酵させます。

    夏場なら2週間くらい。今の時期でも3週間くらいで使えるようになるそうです。

     

     

    最後にバジルのプランター播種で本日の圃場実習終了。

     

    作業を終え、セミナー室に戻ったら、収穫した野菜を使っておやつ作り。

    今回は、収穫したコカブ、スナップエンドウ、ソラマメとアドバイザーご提供のジャガイモ(メイクイーン)とタケノコで、セミナー特製ポトフと、これまた先ほど収穫したカモミールでフレッシュハーブティを作りました。

     

    コカブの下ごしらえ。今年のコカブはとても良い出来で、おいしかったです。

    いただいたジャガイモ。おいしそう。

     

    スナップエンドウとソラマメ。

    ソラマメは、ちょっと収穫には早かったのですが、次回参加できない人は食べられないので、試食程度ですが入れてみました。

     

    あとはコンソメを入れるだけ。

     

    こちらは摘んできたカモミールの花の部分。

    ざっと洗って、沸かしたお湯に入れ、しばらく蒸らして完成です。

    乾燥させたものより、フレッシュの方が甘みをより強く感じました。

     

    ポトフができるのを待っている間、次回播種する落花生の種づくり(皮むき)もしました。発芽率を上げるため、いい種とそうでないものを選別します。

    見分け方も、もちろん先生が教えてくれます。

     

    完成。

     

    みんなで雑談しながら試食。予定時間をオーバーしてしまい、すいませんでした。

     

    また、外から見えるので、一日を通して通りがかりのお客さんから、「これは何の集まり?」とたくさん聞かれました。入り口に置いておいたパンフレットもあっという間になくなってしまいました。

    参加者の楽しそうな雰囲気がお客さんも気になったようです。

     

    最後に、前回参加してくれたお子さん二人が今回も参加してくれて、前回よりもカエルの捕まえ方が上手になっていました(笑)

    捕まえたカエルやテントウムシを自慢げに見せてくれて、子供たちが自然とふれあえる良い機会になってくれたらと思います。

    田舎では普通にその辺にいるカエルや虫も、都会では経験できない自然体験や刺激になるんだなと、田舎にいると当たり前すぎて気付かないことを教えてもらいました。

     

     

    【参加者のご感想】

    ・ぼかしを難しく考えないでまず挑戦してみようと思います。
    ・波板(ポリ)でゴボウを作るのは面白かった。カモミールの花摘みは実は初めてでした。EM菌ボカシで作った野菜は甘くておいしいということで、化成肥に比べられない程ということでした。
    ・ジャガイモの肥料を撒く時期、なるべく早くする事。 
    ・ゴボウ播種、じゃが芋の芽かき&土寄せ、ボカシ肥作り。
    ・ゴボウの波板播種が新鮮でした。
    ・ゴボウの斜め植えは結果が楽しみです。ぼかし肥作りもとても勉強になりました。
    ・ゴボウの作り方が面白かったです。ぼかし肥も作ってみたいと思いました。
    ・ゴボウのななめ植えがなるほどと学ぶことが多かった。
    ・カモミールの花をつんだので早速teaにしたいです。少しスキルアップしました。
    ・ぼかし肥作りは簡単で、やってみようと思った。トタンを利用したゴボウの直播きは参考になった。
    ・追肥の仕方が間違っていました。指導いただきありがとうございました。
    ・ぼかし肥料の作り方、じゃがいもの芽かきと土寄せ、耕運機の使い方などよくわかりました。
    ・ゴボウの農園生活的播種方法、色々なやり方(トイを利用した)があるのだなぁと感動しました。
    ・連作について(苗の種類)。種からの育て方。ぼかし肥の材料の入れる順(重いものを上になど)
    ・今期もアドバイザーさんのそばがあったらと・・・リクエストです。
    ・大勢の人が興味深くのぞいていたので「帰農者セミナー」と横断幕で宣伝したら良いと思いました。カモミール茶おいしい!
    ・久方ぶりの参加、鴨川のうまし空気となじみのメンバーにホッとしました。
    ・アドバイザーになった3名の方、頑張ってください!セミナー会場が新しくなり気持ちがあがります!ポトフ、カモミール茶、やさしい味で最高においしかったです。
    ・新装オープンと重なり、人がたくさんいて活気がありました。この勢いが続くといいですね。
    ・アンドンのかけ方もおもしろかった。ピーマンの両側にネギを植えるのもなるほどと。耕運機操作をいつかやってみたい。
    ・新施設の初セミナーでありとても気持ち良かった。セミナー室の使用状況を標示するボードがあれば良い。外から中で何をやっているか?わかった方が良いのでは!
    ・カエルのつかまえ方が上手になりました。コカブを収穫できたみたいで喜んでいました。
    ・新しいみんなみの里でセミナーに参加できて、新しいことが始まりそうでワクワクします。参加者の方と今後の楽しい話もできて良かったです。
    ・みんなみの里が新しくなり、研修室がりっぱになっているのにおどろきました。
    ・初めての参加です。クワの使い方から、種、苗を植える時の土の扱い方など親切丁寧に教えてもらえ役に立つことばかりでした。次回も参加したいと思います。ありがとうございました。

     

    さて、次回は5月12日(土)です。集合場所は「里のMUJI みんなみの里」開発工房セミナー室です!お車でお越しの方はみんなみの里南側に臨時駐車場がありますので、そちらに駐車をお願いいたします。

     

    内容は

    ・セロリ、クウシンサイの播種、長芋の植付け

    ・カボチャ、ナス、スイカの定植

    ・(生育状況によりますが)ソラマメ、タマネギ、ダイコンなどの収穫

    などを予定しています。

    もちろん、収穫野菜で何かおやつ作りも企画したいと思います。

    次回はソラマメは穫れると思うので、試食&お土産にもできればと期待しています!

    ビールがおいしくなる季節がやってきます。セミナーで作業して気持ちのいい汗をかいて、お風呂上りに冷たいビールのおつまみに自分の収穫したソラマメはいかがでしょうか!

     

    毎回参加受付していますので、年度途中からでも参加OK!参加初回は無料で体験できます!

    お申込み、お問い合わせは鴨川市ふるさと回帰支援センター事務局(04-7094-4600 又は info@furusato-kamogawa.net)まで!

    日程や詳細はこちらをご覧ください!⇒パンフレット

     

    2018年05月02日

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