種を播き、育て、収穫した作物を加工して食べる。
やってみたいけど、一人ではなかなかできないという方も多いと思います。
そんな方はぜひ、帰農者セミナーへご参加ください!
前回のたくあん漬けに続き、今回は「味噌づくり」をやってみました。
自分で育てた野菜をもうひと手間かけて加工してみると、そこにまた面白さがあるようです。

前回漬けたたくあん
今回も新規の参加者が4名!
畑があるので野菜づくりをやってみたいという女性と、昨年移住されたご家族が3歳のお子さんと一緒に参加してくれました。久々のお子さんの参加で、元気をもらいました!
旦那さんはカナダ出身ということで、このセミナーもインターナショナルになってまいりました。
英語や仏語も勉強して世界に向けてこのセミナーを発信していこうと思います(笑)
そして今回はスペシャル助っ人がたくさん!
まずは、地域おこし協力隊の橋詰さん、翌日イベントを控えてお忙しい中、お手伝いに来てくれました。本当に助かりました!
そして、スタッフの娘さんとそのお友達も、セミナー参加者との共同プロジェクトの打ち合わせを兼ねて、手伝いに来てくれました!まもなく高校卒業ということで、貴重な時間を割いてくれて、ありがとうございます!
さらに、味噌づくりの特別講師として、セミナー参加者の奥様にも来ていただきました。自家製味噌づくりは15年目の大ベテラン。味噌以外にも、普段から自分の畑や周りで穫れる食材、素材を使って、とってもおいしい料理を作って、鴨川暮らしを楽しんでいらっしゃいます。

豆茹で班。下準備ありがとうございます!
さて、前置きが長くなりましたが、今回のスケジュールは、午前中はハクサイ、チンゲンサイ、ホウレンソウ、スティックブロッコリー、ナバナの収穫、そしてダイコン、ニンジン、コカブの播種&トンネル張りの予定です。
作業に入る前に、先生からのご提案で、トンネル張りに使う支柱を竹で作るという実演講習を行いました。先生自ら竹と道具を持参してくれました。
鉈は竹の細いほうから入れた方が割りやすい、切ってからある程度干して塩水につけると4~5年くらい使える、真竹より孟宗竹の方が肉厚でよい、などポイントもわかりやすく解説。
田舎の物件だと裏庭に竹が生えていることもあったり、山を持っている知り合いが出来たりすることも・・・。田舎暮らしでぜひお試しを。
そして作業へ

チンゲンサイ、ホウレンソウ収穫

ハクサイの収穫

スティックブロッコリーもまだ採れます

ナバナ収穫。ちょっと花咲いちゃってます。

収穫している間にスタッフが耕うん。参加者の方も手伝ってくれました

本日の収穫!2月でも、野菜がとれる、安房地域。温暖気候です。

畝づくりの準備。空が青い!

クワの使い方講習

今日もおかげさまで参加者いっぱいです。ありがとうございます!

先生が英語で指導⁉日本語お上手なので大丈夫でした

播種の準備。播くところに筋をつけます。

均等に間隔をあけて播種。性格が出ます

種を播いたら、支柱を片側に刺していきます

そして反対側に刺しこみます。内側へ向けて刺すのがポイント

水をかけてから、ビニールを張って、トンネル完成!これで気温が下がっても大丈夫
作業を終え吉尾公民館へ。
昼食は、前回漬けたたくあんをみんなで試食会。特別講師から自家製味噌とお米、梅干を、先生からも新鮮なお野菜を提供していただき、セミナー特製たくあん&梅おにぎり&豚汁セット(ゆで卵付き)をみんなでおいしくいただきました!

ちょっと小ぶりなたくあん。ちゃんと大きいのもあります。
たくあんの感想は、「ちょっと固いけど味はおいしい!」とのこと。台風の塩害でダイコンの生育があまり良くなく、ちょっと干しすぎてしまったこともあり、漬けた樽に水があまり上がってなかったので心配でしたが、味は問題なし!一応成功!
今後も漬物シリーズやっていきたいと思います。
ちなみにおにぎり、豚汁もめちゃくちゃうまかったです。作業でお腹減っていたこともあって、あまりにおいしそうだったので、今回も写真撮る前に完食してしまいました。。。
畑の作業も味噌づくりも、オリンピックも
さぁ午後からは味噌づくり!
の前に、ちょうどこの日、平昌オリンピックの男子フィギュアスケートが生放送されており、あと少しで羽生選手が登場との情報が!
・・・ということで、
この日、吉尾公民館を利用していたほかの方たちも一緒に、急遽、プチパブリックビューイング開始!
いよいよ羽生選手の順番が回ってきて、演技スタート。
技を決めるたびに、おぉ~!っと歓声が沸きます。
ちょっとミスったときは、あぁ~!と悲鳴が。
演技が終わるとスタンディングオベーション!
この日、この時にしか味わえない感動をみんなで共有して、これも一つの忘れられない思い出となりました。
結果はご存知のとおり、羽生選手の66年ぶりのオリンピック2連覇!宇野選手も銀!
さて、味噌づくりに戻りまして、
今回は3種類の大豆を使って、味噌を仕込みます。大豆の量は合計で10kg。
約40kgの味噌ができる予定です。うまくいけば。

水に12時間以上浸すと

大豆が倍以上に膨らみます
前日の午後2時ごろから一晩水に浸しておいた大豆を、午前中から茹でて、豆が指で簡単につぶれる程度になったら、お湯から引き揚げ冷ましておきます。
ここまでは特別講師とスペシャル助っ人たち&スタッフで行いました。
最初にセミナー参加者が先生となって、味噌づくりの流れを説明。
家庭でも大豆と塩と麹があれば、家庭用コンロやフードプロセッサーなどで少量から作れます。すり鉢でもOK。
他にも、味噌の歴史や由来、麹を使って甘酒の作り方、大豆の煮汁を使って“トウゾウ”(市原市の一部地域の地方食)の作り方なども紹介してくれました。
味噌と醤油ってどっちが古くからあるか知ってますか?
さぁ、ここからはみんなで作業。
まずは冷ました大豆と塩、麹を混ぜ合わせます。
そしてチョッパー登場!今回は電動と手動の2台で作業します。

こちらは電動。大豆と塩、麹を混ぜたものをミンチ

こちらは手動。豆だけをミンチ
チョッパーとはミンチにする機械で、昔の農家は各家庭で味噌を作っていたので、持っている家庭が結構あったそうです。
手動のチョッパーをお借りした島田糀店さんが、手動の方は、詰まりやすいから豆だけでミンチにしてから麹を混ぜた方が良いよとアドバイスをいただきましたので、電動の方は混ぜたものを、手動の方は豆だけでミンチにしていきました。
ちなみに今回使用した麹は、特別講師もご愛用の島田糀店さんのものです。市内にはもうひとつ芝山糀店さんという麹屋があり、孫ターンで移住してきたお孫さんが後を継いでいます。
ミンチにしたら、それをボール状にしてミソだまを作り、樽の底めがけて投げつけます。日ごろのストレス解消にも(笑)

樽にはラップを敷いておきます。写真だとわかりずらいですが真ん中は空けておきます。そして底にふり塩。

手で丸めて

こんな感じにして

えいっ!と投げつけます。おりゃあ!と叫ぶ人も。だいぶストレスたまってるようです(笑)

周りから攻めます。樽から外れないように。
一段積みあがったら、拳を押し付けて空気を抜いていきます。

空気を抜くのも大事な作業
これを繰り返して、樽に仕込んでいき、最後にふちに溝をつけて、そこに塩を振っておきます。雑菌の繁殖を防ぐためだそうです。
そして塩をビニール袋に入れ、重石代わりにして仕込み完了。
食べられるのは今年の秋。昨年7月に播種してから、12月に収穫、1月に脱穀、今回は仕込みと、ここまで7か月。もうあと7か月ほど熟成を待ちます。まさしくスローフード。
【参加者ご感想】
「 畑の作業も味噌づくりも、オリンピックも 、皆さんとご一緒できて楽しかったです!」
「大根、コカブ、人参のそれぞれの特徴や、寒い時期の播種・管理のポイントが勉強になりました」
「味噌づくりの最後の溝と塩の重し、試したいと思いました」
「各種の種の植え方が参考になりました」
「味噌の重しがとても参考になりました」
「実習で先生から直接いろいろ話が聞けて、勉強になりました」
「金銀おめでとー!!」
「トンネル作りは初めてでしたので参考になりました」(多数)
「美味な豚汁、おにぎり作っていただいて有難うございます」(多数)
「味噌づくり、とてもよかったです。さっそく作ってみようと思います」(多数)
「大根、人参のトンネルかけの方法と、味噌づくりが意外と簡単なことが分かった」
「今回も色々な知恵を教わり、大変良かったです。次回以降も楽しみにしております。移住用古民家を早めに探したいと思います」
「みそ作ってみます!」
「味噌づくりは楽しく作ることができた」
「トンネル張りのコツが良く理解できた。竹を利用する方法、市販の棒を差し込む角度」
「自然にある材料(竹等)を利用する方法が新鮮に思えた」
「みんなで作業するのは楽しいです」
「いただいた野菜(旬の野菜)での料理のレパートリーが増えました。味噌は作ってみようと思います」
「料理シリーズまたお願いします」
「みそは是非、家で試してみたいです」
「とても良い一日でした」
「初めてなので何もかも新鮮でした。スキルアップはこれから…?」
「子供もたくさんの人に話しかけていただいて、わいわいと楽しく過ごせました」
「手作り味噌、以前作りましたが、また今度オリジナルで作ってみます」
「初めての味噌づくり、おもしろかったです。お昼ご飯もおいしかったです」
「来年度もよろしくお願いします」
「トンネル張りの高さは、作物の大きさだけでなく、保温するため高さが必要なことが分かりました」
「味噌づくり勉強になりました」
「くわの使い方、何度かやってみないと体がおぼえないですが、いつも先生が軽々やっていて、やっぱり経験ってすごいなと感じます」
「とん汁、すんごくおいしかったです」
「初めてなので、全部が学びになりました」
「市外、県外からの方が多いので、鴨川市が努力しておられるのを知り、又、支えておられる方々のお力を知り、今日は大変学びになりました」
ありがとうございます!恐縮です。
・・・あれ、たくあんの感想がない。でもおいしかったのでOK!
さて、次回の帰農者セミナーは3月16日(金)です。
ジャガイモの植付、ソラマメの管理などを予定しています!
生育状況によりますが、結球レタスが収穫出来ればと思っています。
セミナー後には、今年度セミナーに参加してくれた方を対象に交流会も企画していますので、ぜひご参加ください。
お申込み、お問い合わせは鴨川市ふるさと回帰支援センター事務局(TEL 04-7094-4600 E-mail info@furusato-kamogawa.net)まで!
2018年02月21日