梅雨の真っただ中、雨が続いていましたが、 帰農者セミナー 開催日は晴れ!
収穫も出来そうです。
畑には大きく生りすぎたズッキーニが待ってます(笑)

今回の参加者は19名。体調不良などで直前キャンセルが3組ほどいらっしゃいましたが、平日にもかかわらず多くの皆さんに参加いただきました。皆さん梅雨の寒暖差には気を付けましょう。
今回も初参加の方が2名。お二人とも女性でしたが、昨年から女性の参加者がかなり増えました。
現在参加登録されている68名のうち、4割超が女性。農的女子増えてます!
さらには、ご夫婦での登録も16組。
ちなみに、参加登録の年代別では、40代が一番多く23名で、20代から50代で全体の4分の3(51名)を占めます。アクティブシニアの60代は16名。70代もお一人いらっしゃいます。みなさんホントに元気です!
そんな、「同年代のみならず多世代交流もできる」 帰農者セミナー 、毎回参加者募集中です。
さて、この日は、
・ニンジン、ジャガイモの収穫
・トマトの誘引、ナスの三本仕立て
・キュウリ、スイカ、カボチャの整枝
・ゴーヤの植付
・トウガラシの定植(先生のご提案で急遽入れました。)などです。
まずは、セミナー室で先生から作業の説明と解説。
定植については今回も実際植える苗を見ながら説明。良い苗の選び方を学びます。
整枝の講義では、どの部分が親ヅル、子ヅル、孫ヅルか、どのツルに実が付くか、葉っぱ何枚目で止めて、どのツルを伸ばしたらよいかなど基本から。
これらの講義の内容を、後ほど、圃場で栽培中の作物を使って、実際に作業します。圃場で実物を見ると、講義で言っていた部分がどこか、最初は何気に結構迷います。
迷ったらその場(圃場)で質問しましょう。
先生、アドバイザー、もしくはベテラン参加者が実物で説明、教えてくれます。講義と実習を繰り返していると、自然と覚えてきます。
講義でもよく出てきますが、「生長点の葉の角度で作物の状態を判断すること」も、最初は実物見てもどこが生長点なのかすらわかりませんでしたが、実物で教えてもらうと、「そういうことか~」となります。
続いては「有機栽培講座その4」ということで、ここも皆さんとても関心が高い部分。無農薬、有機肥料のみ使用で栽培を実際に行っている先輩移住者からの講義です。
講義と言っても、「有機栽培とはこうです」という話をするのではなく、土づくりや土壌生物、または江戸時代はどうだったのかなど有機栽培に関するお話を参加者みんなで共有し、みんなで学んでいこうというものです。
講義の後は、今回も安房農業事務所の普及技術員さんから、鴨川在来種のエダマメ「鴨川七里」に関するセミナー開催のお知らせです。七里の栽培方法などを学べるセミナーが6月から10月にかけて、5回に亘り開催されます。実際に研修圃場で栽培し、収穫した枝豆は参加者にもらえるそうですので、ご興味のある方は千葉県安房農業事務所改良普及課(TEL 0470-22-8132)へお問い合わせ下さい!
「鴨川七里」:10月下旬に収穫する晩生の品種で、「香り、七里に広がる」と言われるほどの豊かな香りと大粒のしっかりとした食感や甘みがが特徴的です。
セミナー室での講義も終わり、圃場へ移動。圃場で作業中は良い感じに雲がかかり、作業に適した天気となりました。
まずは、ジャガイモとニンジンの収穫です。
ジャガイモは前回の残り半分を収穫。前回のレポートでも書きましたが、無農薬、有機肥料のみで栽培したジャガイモは、大きさも良く、とても味が濃いと好評でした。今回も楽しみです。
ニンジンは2月に播種して、トンネルをかけて栽培したのですが、トンネルを外す時期が遅かったため、温度障害で生育不良に。ですが、思ったよりちゃんとしたニンジンがけっこう穫れました!ただ、本来の栽培期間を過ぎていたため、若干固かったなという気がしました。
残してあった紫タマネギも収穫。おやつ作りに使います。
そして、ズッキーニも収穫。こちらもお土産で分けるほど数がないのでおやつ作りに。
本日の収穫物!
トマトの誘引。花芽の下の枝を取ります。その枝が大きくなってしまったら挿し木で増やしましょう。
麻ひもの縛り方も枝を傷めないよう一工夫。先生のお手本を見た後、自分で実践。
ピーマン、ナスも三本仕立てを実習。
枝のどの辺を結んだらよいか、どう結ぶとズレないかなど細かいけど大事なポイントです。
こちらは長芋の支柱を追加。種芋が小さすぎて心配されましたが、ほぼ発芽してツルの生育も順調です。発芽した所から支柱が離れていても、勝手に支柱に巻き付いていくんですね。不思議です。
スイカとカボチャの整枝。やはり皆さん実物を前にすると、どこを切っていいのか迷っていました。規則性はあっても、作物も株ごとにそれぞれ節間の長さや葉の大きさが違ったり、雄花と雌花の説明も加わって、そりゃ迷います。
安房農業事務所の普及員さんも助っ人に。
違いが腑に落ちない参加者は、何度も何度も聞いていました。でも、それでいいんです。納得できなかったら、遠慮せず、どんどん聞きましょう。
地這キュウリの整枝。止める段階をちょっと過ぎてしまっていましたが、株ごとに成長に合わせて親ヅルを止め、雨の跳ね返りなどで葉が病気にならないように、敷き藁も敷きます。
収穫したら、冷やして、2月にセミナーで仕込んだ手作り味噌を付けて食べたいですね。
トウガラシも5本だけですが定植。ペペロンチーノが食べたい。
ゴーヤの定植。夏バテ防止にゴーヤチャンプルー。
セロリの鉢上げ。シンプルに野菜スティックがおいしい。
余った苗は参加者がお持ち帰り。自宅でも育ててみてください。
最後に乾かしていたジャガイモを集めて作業終了。ちょっと時間押してしまいました。すいません。
セミナー室に戻り、収穫したズッキーニ、ニンジン、ピーマン、タマネギを使って「ブルスケッタ」づくりです。トマトはまだ収穫できないので、トマト缶で代用。ズッキーニに含まれるベータカロチンは油に溶けやすく、オリーブオイルとの相性は抜群!免疫UP、むくみ解消、美肌効果と、女性にウレシイお野菜です!
スタッフ班と参加者3組の4チームに分かれ、調理します。
特に誰がどの班と分けなくても、自然な流れで皆さん分かれて調理作業に入り、初参加の方もスタッフでフォローするまでもなく自然に参加してます。
そして、各班のフライパンが一斉に並べられ、急遽「帰農者セミナー杯争奪第1回ブルスケッタ選手権」開催!
参加者皆さんが審査員。それぞれ食べ比べ、一番美味しかった班を選びます。
同じ材料、調味料で作っても、各班個性が出て、それぞれ違う仕上がりに。
結果は、全部美味しかったので、全員優勝!
とくに賞品はありませんが、このゆる~く楽しい時間を皆さんで共有できたことがご褒美ということで。
最後に参加者皆さんの感想を。
・ブルスケッタ選手権が楽しかったです!
・いろんなしょくぶつのケアのべんきょうになりました。
・ピーマンの支柱固定は枝が折れやすく大変だ。先生の固定方法はやはり上手に仕上がるので良かった。
・スイカとカボチャの整枝。(複数)子づる、孫づるの見分けが難しかった。
・スイカ、カボチャの整枝は難しかったですが、先生のわかりやすいご指導で良くわかりました。
・座学で肥料やたい肥について勉強させて頂きました。実践でも実際の手入れの仕方を学ぶことができました。
・スイカの整枝の仕方がわかったかな。ナスの3本仕立て、4本での支柱づくりも。
・トマトの芽かき。現場実習でよくわかりました。
・ゴーヤの苗の選定(良い苗の選び方、葉のしっかりした苗を選ぶこと)
・じゃがいもが土の中でどのように数がついているのかがよくわかり感心しました。
・そのうちトマトやすいかをやってみたいと思いますが…。
・セロリの苗をいただいたので、ベランダで育ててみたいと思います。
・(自宅の菜園で)昨日、キュウリの初収穫をしました。10日間放置したあと、30㎝超の実が3本。マルチの上までそだっていました。ナスもできました。
・これから自然農法を目指します。
・ミニトマトを育てていますが、これからよい実がとれるようにしたいです。
・トマトの芽かきを苗として植え付ける場合の整枝方法を試してみたい。
・もっとりょうりをやりましょう。
・ズッキーニの料理にオリーブオイルの相性のよさにピッタリでした。
・梅雨なのに天気に恵まれ楽しい土いじりができました。おやつもおいしかったです。
・有機コーナーが面白いです。
・先生の金銭の感覚が収益にするという点で考え方の1つに加わり良かったです。
さて、次回の第7回セミナーは7月7日(土)です。
777ですね~!何かいいことありそうな気がしてきます!根拠はないですが。
内容は、エダマメ、トウモロコシ、夏野菜の収穫、ネギの植え替え、カラーキャロット、芽キャベツの播種などです。
7月に入るとさすがに暑いので、圃場での作業は午前中の1時間ちょっとくらいで終わらせたいと思います。
そして、田舎暮らし的夏のお楽しみ企画もそろそろできればと考えていますので、決まったらホームページ等でお知らせいたします!
毎回参加受付していますので、年度途中からでも参加OK!参加初回は無料で体験できます!
お申込み、お問い合わせは鴨川市ふるさと回帰支援センター事務局(04-7094-4600 又は info@furusato-kamogawa.net)まで!
日程や詳細はこちらをご覧ください!⇒パンフレット
2018年06月26日