2018年、今年も帰農者セミナー始まりました!
新年一発目の回は、圃場の管理、ダイコン、キャベツ、スティックブロッコリー、ナバナの収穫、味噌づくりのための大豆脱穀、たくあんの漬け作業、そしてお楽しみの餅つきなど、参加者の方に「詰め込みすぎで時間大丈夫?」と心配されてしまうほど盛りだくさんです(笑)
今回も新たに3名の方が初参加!3名とも40代で、若い人も多く参加していただけるようになってきました。住んでいる(いた)ところがすぐ近くだったりという方もいて、すぐに参加者同士で話が盛り上がっていました。継続参加の皆さんが、とても和やかな雰囲気で初参加の方を迎えてくれるので、本当にありがたいです。
さて、本日の作業説明、主に大豆の脱穀について、昔ながらのやり方や、機械を使ったやり方など先生から説明をいただき、さっそく圃場へ。

奥のクレーンは「みんなみの里」改修工事。直売所は敷地内の仮設店舗で営業してますので、ご利用ください!
まずは、ダイコン、キャベツ、スティックブロッコリー、ナバナを収穫します。一昨日の雨で多少土が柔らかくなっていましたが、ダイコンを引き抜くときに、途中で折れたり、しりもちをつきそうになったり、苦戦している方もいました。
でも、みんな楽しそうです。
ほかの収穫物も、どこの部分から切り落としたらいいのかなど、先生やベテラン参加者に確認しながら、作業を行います。

肥料袋を使って栽培したダイコンも収穫しました。畑が無くてもできる方法も学べます!

キャベツの収穫

こちらはナバナの収穫。どこから切って収穫するか教わりました。

お土産たくさん確保です。

茎も食べられるスティックブロッコリー。栄養満点、野菜の甘みもたっぷり感じられます。さっと塩ゆでするだけで鮮やかな緑色に!
初参加の方は、野菜収穫も初体験。「はじめて畑から野菜を収穫しました。すべてのことが良い経験になりました」と、とても新鮮な体験だったようです。
そして、次回の味噌づくりのための 大豆の脱穀 作業。
まずは殻を外します。
乾燥している時なら、シートの上で踏むと、弾けて豆が飛び出します。
この日はおとといの雨で少し湿度があったので、みんなみの里にある脱穀機を使いました。
こちらが脱穀機。ペダルを踏むと、とげとげの付いたドラムが勢いよく回転。そこに豆の付いた枝を押し当て、殻と豆を分離させます。
勢いよく弾けるので豆が散らばらないようシートで囲います。
交代でペダル踏み。やった人は足パンパンになります。
そしてシートに残った豆と殻をさらに選り分け、大きさや良・不良で選別します。

選別作業

殻が外れなかったら、瓶で叩いて弾けさせます

箕を使って豆とごみを分けます。自然の風で軽いごみだけ飛んでいきます

目の大きさの違うかごを使って大きさを選別

育苗箱を加工した先生お手製の選別機。転がる=形の良いものだけを選別できます

自分たちで育て収穫した豆で、次回、味噌を仕込みます!
脱穀のご感想を紹介
・大豆の脱穀機は素晴らしかった。電気がなくても動く、日本人の知恵ですね。
・大豆の選定具(育苗箱の利用)のアイデアが参考になった。
・大豆の選別方法は参考になりました。
・ 大豆の脱穀 、選別が大変な作業だということがわかった。先生手作りの選別道具の工夫に感心した。
7月に種を播いてから約半年かけて、やっとこの状態になりました。大豆作るのって、こんなに手間をかけて作られるんだと実感させられたので、節分の豆まきは大事にまこうと思います。
しかしここでまだ終わりではありません。この大豆を使って、次回2月のセミナーでは「味噌」を仕込みます。食べられるのは夏くらいの予定なので1年超の長期プロジェクトとなってしまいました(汗)
圃場での作業を終え、公民館に戻ってくると、入り口にスペシャルゲスト!
元なでしこジャパンであり、女子サッカーチーム「オルカ鴨川FC」の北本GMが遊びに来てくれました。
昨季まで監督兼GMとして、チーム創設3年で県の2部リーグからなでしこリーグ2部までのスピード昇格を果たし、今季からはGMに専任することとなった北本さん。地域とより交流を深めていきたいとのお話をいただいていたので、帰農者セミナーにお誘いしたところ、遊びに来てくれました。
皆さんにご紹介したところ、さっそく質問攻めにあっていました。
バタバタしすぎて写真撮るの忘れてしまいました。すいません。オルカ鴨川FCや北本GMについて詳しくはこちらをご覧ください→「オルカ鴨川FC公式サイト」又は「選手・スタッフブログ」
落ち着いたところで、さあ餅つきと思いきや、なんと、もち米がまだ蒸し上がっていない!
スタッフがバタバタしていると、「じゃあ、たくあん漬けの講習を先にやろうか」と、たくあん漬け講習の先生でもある参加者の方からフォローをいただき、皆さん対応してくれました。
参加者の皆さん、本当に優しく、段取り悪くてもみんなで協力して助けていただいて、本当にありがとうございます!
そして、たくあん漬け講習開始。こちらも皆さん興味深々。
今回は、天然塩、ザラメ、米ぬかだけのシンプルな漬け方です。

材料の説明や調達方法なども教えてくれます
干したダイコンをゴロゴロするとシワが取れて、しんなりします。
米ぬか、天然塩、ザラメを適量ずつ混ぜ合わせます。

分量はダイコンの大きさなどを考えて、調節します

ぬかの成分でお肌つやつやになります
今回は、大きさにばらつきがあり、細いのもあったので、通常より少なめにしました。

できるだけすき間がないように!
きれいに並べて1段敷き詰めたら、混ぜ合わせた米ぬかをダイコンが隠れる程度にかぶせます。この作業を繰り返していきます。最後はカットした葉の部分を敷き、塩を一振り。重石を乗せて、漬け作業完了です。次回2月のセミナーで試食会します!

冷暗所で保管
たくあん漬け講習が終わったころ、やっと、もち米が蒸し上がり、いよいよ餅つき!

お湯で温めておきます。ちなみに前の日から杵と臼を水につけておくとよいそうです。

熱々のもち米を臼に投入!
まずは餅つきのベテランさんが手慣れた手つきで捏ねます。
粘ってきたら、一気につきます!
つきたてのお餅!
まずはお雑煮で!サトイモ、ダイコンなどはセミナーで収穫したものです!
腹ごしらえして第2ラウンド!
先生も参戦!
皆さん力強い
交代でつきます。何気に難しく、そしてけっこう疲れます。
大根おろし、納豆、きな粉、みたらし、浅漬け、いりごま、あんこをご用意。今度はお好きな食べ方でどうぞ!
全部で3回つきました。
脱穀機のペダル踏みにつづき、餅つきと、皆さんお疲れさまでした。
お餅を食べながら、雑談会。
途中で、参加者の女性から皆さんにプレゼント!

ヨモギ茶も持ってきて淹れてくれました
無患子(むくろじ)の実を使った手作りアクセサリーです。この実は勝浦の会所というところで拾えるそうです。患う子が無いということで、非常に縁起のいいもので、お正月の羽根つきの羽の錘にも使われているそうです。
また、外皮を水につけて揉むと泡が出てきて、洗剤として使えるとの豆知識も。
参加者皆さんが持つキャリアや特技・趣味などを、セミナーの場で活用させていただき、みんなで共有出来たら、もっと楽しくなるかなと思っていますので、みなさんご協力をお願いいたします!
最後に参加者のご感想。今回は特にたくさんのご意見ご感想をいただきました!
・餅、とてもおいしかったです!(多数)
・菜花の収穫の仕方がわかった。
・タクアン漬け、わかりやすくまとめていただきありがとうございました。
・タクアンの作り方の体験は参考になった。
・全て初めてのことで勉強になりました。
・たくあん漬け方で葉を乗せることや少量でも作れることがわかった。大豆をふるいにかけるときの工夫も。
・いつも楽しいです。
・セミナー参加者のスキルを発表してもらう機会もあれば良いと思う。
・無農薬、無肥料の自然農法をやってみたいと思っています。
・たくあんの大根について前回までの流れが知りたかった。
・来年の栽培品目にゴーヤはどうでしょう。夏収穫のゴーヤで料理教室、Sシェフ伝授「ゴーヤチャンプルー」をいただきビタミンC豊富ゴーヤで夏バテ防止。
・いろいろな味のおもちを準備するのは大変ですね。ありがとうございました。つきたてのおもちはおいしい。
・いろいろな企画、大変ご苦労様です。参加者も増え定住者も増加してますね!盛り沢山で時間オーバーが心配。
・餅つきは楽しかったです!タクアン漬けもやってみたいです!スタッフの皆さん、準備いつもありがとうございます。Wさん、お土産ありがとうございました。
・たくあん漬け、お餅つきといった、なかなか体験できないことができて良かったです。
・久しぶりのもちつき、いつか自宅でもやってみたくなりました。
・新人さんが入り、このセミナーの主旨に合致しているようで増す増すこのセミナーも活況して行くようでうれしいです。
・たくあん作りは自家製で挑戦したい。大豆の脱穀作業など新しい体験ができて良かった。
・もちつきも子供が幼稚園時代に1回体験しただけだったので珍しかったしとてもおいしかった。たくあんも是非漬けてみたい。準備その他、ご苦労様でした。
・初体験ばかりでとても楽しかった。
・手間や時間もかかる作業が多いことが分かり、もっと大切に食べようと思いました。
・おもちを菜漬けで食べるのは初めてであったがおいしかった。大豆の脱穀を昔の機械でやったが大変な作業だった。
さて、次回の帰農者セミナーは2月17日(土)です。
コカブ、大根、ニンジンの播種、チンゲンサイ、ハクサイ、ほうれんそうの収穫、みそ作りなどを予定していますので、皆さんぜひご参加ください!
お申込み・お問い合わせは鴨川市ふるさと回帰支援センター(TEL04-7094-4600 E-mail info@furusato-kamogawa.net)へ!
2018年01月25日